58歩目 呼吸

岐阜市の姿勢改善専門ピラティス、

スタジオアルコスです。


 

砂浜に

ゆったりと

寄せては返す。

 

メトロノームのそれとは違う

ほんの少し時をずらした

リズムで、

留まるそぶりを見せながら

海原へ

とっぷり返し、また寄せる。

 

私にとって

気持ちの良い呼吸は

じんわりと

満ちていくようなものであり

ゆったりと余韻を残しながら出ていくもの

です。くりかえすことで身体は伸びやかになり

同時に身体の軸が安定していく、

そんな感じを覚えます。

 

表現が難しいのですが、

リズムで言うなら例えば

波のようなもの。

荒々しい波ではなく、

どこまでも穏やかな波です。

 

 

日々暮らす中でいつも共にある呼吸。

生きていくために必要なこの動作は

意識をしなくても身体が勝手に

やってくれます。

自律神経と呼ばれる私たちの意識から独立した

神経そのものの働きです。

 

ただ、すっかりおまかせにしておくと

知らず知らずのうちに

速く浅い呼吸をするようになってしまったり

速く浅くしか呼吸ができない身体の状態、

機能になっていたりということが

往々にしてあります。

癖といっても良いでしょう。

 

その浅い呼吸の状態が続くことで

焦っているような感じがする、

常に焦った毎日を送っているような気がする、

落ち着かない、

と感じている人は少なくなくありません。

 

なぜそういうことが起こるのでしょうか。

 

浅い呼吸とはどんな呼吸かといいますと

酸素が足りてないからもっと呼吸して!!

という類のものになります。

少し大げさな例となりますが、

全力で走った後には

ぜーぜーとなりますよね。

まさにそれです。

酸素足りないから、

もっと一生懸命、働け、働け!!

と号令をかけられている

ようなものです。

そうはいっても速いテンポで

少しずつしか酸素を取り込むことが

できませんから

効率が良いとは言えません。

空回りしているような状態です。

 

そういうわけで

ぜーぜーとまでは行かなくとも

(いつもぜーぜーと

なっている場合はまた別の話となります)

普段から浅い呼吸になっている人は

焦ったり

心がゆったりしないように感じて当然と言えます。

まさにその通りなのです。

 

また、緊張するような場面や、

あわてているときにも呼吸は

速く浅くなりますが、

これもまた、

ゆったりしている場合じゃないぞ!!

と号令をかけられているということです。

そうなると浅い呼吸をして過ごしている人は

わざわざ緊張する場面に

身を置きにいっているようなものです。

必要のないときに空回りしているような

感じですね。

これでは落ち着きようがありません。

 

呼吸は

吸って吐くだけ、という

単純に思われがちな動作ですが

その動きのシステムは

多くの筋や骨の共同による賜物で

実によくできていると思います。

 

私たちを生かすためのこのシステムを

どうせなら気持ちよく使いたいものですね。

呼吸は自律神経がつかさどるものでありながら

意識をして自分で調整することができるという

すてきな権利がついています。

 

この権利を有意義に活用するためには、

1練習、

2身体の環境を整えること、

3意識

が必要です。

この3つを繰り返すことで

ゆったりとした呼吸を

意識してできるようになってくると、

次第にとりたてて意識をしなくても

ゆったりした呼吸ができるように

なってきます。

急いで呼吸する癖がついていた

自律神経が

意識下での練習によって

本来の働きに整えられていった結果です。

そして深く呼吸をすることで、

効率よく酸素がすみずみまで

いきわたるようになります。

 

「呼吸が深くなったのを感じる」

 

「前みたいに焦っている感じが少なくなった」

 

「以前は心臓がバクバク言って自分が大丈夫かと心配になることがあったけれど今はそれがない」

 

「心が落ち着く」

 

こんなふうに感覚が変わってきたと

お知らせいただくたびに

身体の変化の面白さを感じます。

 

スタジオアルコスでは

段階を踏みながら呼吸の練習をしていきます。

 

あこ   ©2021studioARCOS Akiko Kuzuya