岐阜市の姿勢改善専門ピラティス
スタジオアルコスです。
4月の初め、電車の中での
出来事です。
手の甲が半分隠れるほどの制服に
身を包んだ中学生の男の子が
新しい教科書が入っているのでしょう、
目一杯膨らんだ真新しいリュックと
おそらく購入したばかりの
体操服を数着入れた紙袋を
膝の上でそっと抱き締めしめてみたり、
ぎゅっと力強く抱きしめたり
しているところを見かけました。
そうかと思えば、
隣の座席に置いて眺めては、また膝に戻して
大切そうに抱きしめます。
きっと入学したての1年生なのでしょうね〜。
そんな彼の眼は
車窓からの風景を眺めたり
ドアが開くたびに乗降する人々を観察したり
足元を見たり天井を見つめたり
抱きしめているリュックや紙袋の中を覗き込んだりと
少しもじっとしていません。
それにしても
何を見ても何を眺めても何をしても
眼も表情も生き生きと輝いているのです。
身体中から溢れている感じなんです。
まさに自然そのもの。本当に嬉しいと
こんなふうなんだなあ、と感心してしまうほどです。
当の本人は自分が生き生きしているなんて
きっと微塵も思っていないでしょう。
ましてや
いかにも嬉しくて仕方がない気持ちが
外に溢れ出していて、少し離れたところに
座っている見ず知らずの人(私です)にまで
バレバレなことも
全く気づいていないに違いない‥。
そんな様子を見ているうちに
私まで嬉しくなってしまい
懐かしい気持ちにもなりました。
いまだに思い出すと顔がほころんで
にやけてしまうのであります。
そんな4月も終わりカレンダーは5月です。
あの子は今頃どうしているかな、と
時々思います。
皆さんはどんな4月を過ごされましたか?
いよいよ5月。
萌え出た木々の芽も力強さを増す季節です。
健やかさが自然とあふれ出すような毎日でありますように。
©2021studioARCOS Akiko Kuzuya